デザインや素材に応じた様々なプリント方法

オリジナルTシャツを作成するうえで、どのようなデザインを作るか？という点が最も重要な要素であることは言うまでもありません。初めてデザインにチャレンジする方の多くは、そのショップでの制作事例などを参考にしたり、デザイン集などを参考にしたりと、試行錯誤したうえでご自身で納得できるデザインに仕上げていくというパターンが多いのではないかと思いますが、始めのうちはどうしてもあれこれとアイコンを増やしたり、文字を増やしたりでゴチャゴチャしがちになる傾向があります。

ただ、実際にTシャツにプリントするとなると、あまり複雑で色数の多いデザインは再現性の問題が出てきますので、作成時にパソコン上で見るデザインと、実際にTシャツにプリントされたデザインを比べると、なんか思っていたのと違う・・・というようなことも往々に起こりえます。オリジナルTシャツにおけるデザイン制作は、「いかにシンプルにまとめるか？！」を意識すると良いでしょう。

作成したデザインに最適なプリント方法を選ぶ！

実際にデザインが仕上がって、いざ注文をしようとする際に多くのショップで最初に求められるのか、印刷方法の選択です。もちろん、ボディとなるTシャツ枚数などの選択も必要となりますが、最初に悩んでしまうポイントがこの印刷方法の選択で、その多くが「シルクスクリーンプリント」か「インクジェットプリント」が多いようです。特にオンライン上でデザイン作成ができるデザインツールにおいては、上記2つもしくは、いずれか片方のみの場合が多く、その違いにおいてはあまり理解せずに注文してしまうユーザーも多いのが実情です。

オリジナルTシャツにおけるプリント方法については、上記「シルクスクリーンプリント」や「インクジェットプリント」が代表的な方法で、その他転写プリントやカッティングシートなどがあります。シルクスクリーンプリントについては、主に中～大ロット向けのプリント方法で、プリントを行う際に必要となる版代が掛かりますが、Tシャツへの印刷に最も優れているプリント方法と言えます。対するインクジェットプリントについては、主に小～中ロット向けのプリント方法で、細かなデザインやグラデーションの再現に適しており、更に色数が多いようなデザインや写真をプリントしたい場合などに適した印刷方法です。

ここで注意したい点が、選択するボディの素材によって適さないプリンと方法があるということです。特に昨今では、ポリエステルやナイロンといった化学繊維が使われたTシャツが多く存在しますが、これら素材が用いられたTシャツにおいてはブリード現象と呼ばれる色移りが生じたり、インクジェットプリントにおいては、そもそもインクが定着しにくいという点が挙げられます。せっかくデザインが仕上がって、いざ注文しようと思ったら、この印刷方法はダメ、このTシャツの素材はダメ、結局デザインや配色のやり直しになってしまうと、テンションそのものが下がってしまいますので、「初心者はサポートが受けられるショップを選ぼう」でも紹介しているように、初めての方や初心者の方は、しっかりとサポートしてもらえるショップを選ぶことが肝要です。