自分で撮った写真をTシャツにプリントする際の注意点

自分で撮った写真でTシャツに手軽にプリントできる時代

今はスマートフォンの普及で写真を撮ることがとても身近になりましたね。
家族や恋人、友だち、ペットや、感動した景色の写真をいつでも撮ることができ、さらに、その写真でオリジナルグッズを作ることも簡単な時代になりました。
このTシャツプレスナビでご紹介しているオリジナルプリントTシャツもそんな写真を生かすことのできるもののひとつです。

さて、自分で撮った写真をTシャツにプリントする時、心がけたほうがいい注意点はあるのでしょうか？
サービスがオンラインで完結し、安価で手軽になった反面、自己責任の部分も増えてきて、いざ出来上がってから「こんなはずじゃなかった」となってしまうことも。気に入っている写真、せっかくならベストな状態でプリントしたいですよね。そのポイントをお伝えしていきます。

写真を使う場合、一番大切にしたいのは解像度

写真を印刷に使う場合、印刷に使える高品質の写真が必要になります。
今のスマートフォンで撮影した写真ならプリントに使う場合の充分な品質があるのが普通ですが、スマートフォンのフォルダのなかには過去の携帯電話で撮影した写真が入っている場合もありますね。
Tシャツにプリントしたいお気に入りの写真が昔のものだった時は、ちょっと注意が必要です。

印刷の基準を満たしていない品質の写真はモニター上ではまあまあよさげに見えて、印刷物にしたときにはギザギザとした粗いモザイクのような画像になってしまうことも。そうならないためにチェックすべきポイントが「解像度」というものになります。

解像度って何？

「解像度」と聞いても、デザインなどをされている方でもなければピンとこないかもしれませんが、解像度とは、画像の粒子である「画素」が、どれくらいの密度で並んでいるかのことを言います。
専門的な用語を使わず、身近な例で言いますと先ほどの携帯とスマートフォンの液晶は解像度はかなり差があり、スマートフォンの解像度は高く、携帯電話時代の解像度は低いのです。ですので、携帯電話時代に撮った写真をスマートフォンで表示するととても小さくなってしまい、スクリーン一杯に拡大するとぎざぎざと粗い画像になってしまいます。

そのため、印刷する時の写真は特別な効果を狙うものでなければ、解像度が高いほうが綺麗に印刷できるということになります。
もし、スマートフォンに入っている何代も前の携帯の古い写真を使ってオリジナルプリントをしたいと言う場合は、小さなワンポイントとして使用する分には余り気にならないかもしれませんが、拡大するなどして全面的に使った場合、モザイク上のガタガタした画像となってしまいます。

フィルムで撮った写真をTシャツプリントにする

ですが、これはデジタルに限った話。カメラとフィルムで撮って現像した写真の場合はこの限りではありません。先ほどの「解像度」はデジタルで画素の密度を示す数値なので、スキャナーやファックスやコピー機などについているスキャン機能を使って、写真を適正な解像度でスキャンすれば問題なく使えます。スキャンするときの設定を高解像度でスキャンしましょう。
一般に印刷で使用する推奨解像度はカラーなら300dpi～350dpiですが、Tシャツの場合は、紙に印刷するのと違って、もう少し低い解像度でも大丈夫。100dpi～300dpiくらいを目安としてください。

ただし、Tシャツのプリントとして使いたい大きさの原寸になるようスキャンしましょう。たとえば、昔の写真（117×82.5）をA4（297×210）するなら、約2.5倍のサイズにする必要があります。
つまり、解像度750dpiでスキャンすれば、A4サイズに拡大した時にほぼ300dpi、問題のない解像度が得られます。また、スキャナーがないという場合は使いたい写真をスマホで撮影してみてもよいでしょう。

自分で撮った写真をＴシャツのプリントにすると、仕上がりはさておき思わずほくそ笑んでしまうような楽しさがあります。今は高品質のＴシャツが1枚から安価にプリントできますので、是非チャレンジしてみてくださいね。